浜松市における家族信託の活用メリット
家族信託というのは、自分の財産を信頼できる家族に管理・運用・処分を任せることでさまざまな目的を達成することができる制度です。
浜松市においてこのような家族信託を活用することで、次のようなメリットを得ることが可能です。
まず第一に、認知症や事故などで判断能力が低下した場合に備えて財産の管理をスムーズに行えます。
成年後見制度と比べて柔軟に財産管理のルールを決めることができるだけでなく自分の意思で設定できるので、家庭裁判所の介入や公開の必要がありません。
第二に、希望通りに財産の承継者を決めることができるというのもメリットです。
遺言と組み合わせることで、自分が亡くなった後の財産の受益者や分配方法を指定できるほか、受益者の変更や追加も可能です。
これにより、相続人以外の人にも財産を残したり、相続税の節税を図ったりすることができます。
第三に、共有状態の不動産の問題に対する紛争を防げます。
不動産を信託財産として受託者に管理・運用・処分を任せることができ、受託者は単独の判断で不動産の売却や賃貸などを行うことができるので、共有者間の合意が必要なくなります。
第四に、相続財産の受け取り方法の多様化ができます。
相続財産を一括で受け取るのではなく分割で受け取ることができ、それにより受益者は自分のライフスタイルやニーズに合わせて財産の受け取り時期や金額を調整できるのです。
相続税の納税も分割で行えるので、負担が軽減されます。